スギは、日本で多く利用される木材の1つです。
同じスギでも心材と辺材では特徴が異なり、用途もさまざまです。
そこで今回は、心材と辺材の違いについて解説します。
▼心材と辺材の違いとは
■心材とは
心材とは木の中心部にある成熟した木質部のことで、スギの木の約30~40%を占めています。
木の成長に必要な水分や養分を運ぶ役割を終えた部分で、細胞はすでに死んでいます。
そのため心材は辺材よりも色が濃く、茶色や赤色をしているのが特徴です。
また、硬さがあり耐久性や耐朽性が高いです。
しかし、心材は乾燥によって収縮や割れが起こりやすく、加工しにくいというデメリットもあります。
心材はその強度や美しさから、建築や家具などの高級な用途に向いています。
■辺材とは
辺材とは木の外側にある未成熟な木質部のことで、スギの約60~70%を占めています。
木の成長に必要な水分や養分を運ぶ役割を担っており、細胞が活発に働いている状態です。
そのため、辺材は心材よりも色が薄く、白色や黄色をしています。
心材よりも柔らかく、乾燥や加工による収縮や割れが少ないです。
一方で、心材よりも弱く腐りやすいというデメリットもあります。
安く扱いやすいことから、パレットや箱などの一般的な用途に適しています。
▼まとめ
心材は木の中心部にある成熟した木質部、辺材は木の外側にある未成熟な木質部のことです。
それぞれ色・硬さ・メリットやデメリットが異なるため、異なる目的や製品に使われています。
当社は福岡県うきは市にて、スギの製材作業から梱包・配送まで行っていますので、良質なスギをお求めの方はぜひお問い合わせください。